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国民皆保険の事 4

アメリカでの医療の続きです。

我が家では期せずして安かった医療費ですが、それはおおむね健康に過ごせたからです。

アメリカでは自分の受け持ち患者が健康であるほど、医療者に利益となるシステムがあり、そのため、多少の異常なら、医師が目をつぶるという恐ろしいことがあります。そして、一旦病気になったら、突然高額な医療費がかかってしまう点が、日本と全く異なります。他にも違う点があります。

夫が腹痛で苦しんでいた日がありました。診察予約を取ろうと、電話をしましたが、交換の人に、「あなたの英語わかんない」と言われて、ガチャンと電話を切られてしまい、茫然・・・病院ですよ、病院の電話交換の人にです。しょうがないので、めげずに再チャレンジ。今度は良い人で、ナースに変わるから待っててねとなり、ナースへ説明、じゃあ、今から受診してくださいという流れになりました。最初の「ガチャン」で、めげる日本人は多いだろうな・・・と思いました。

別の日には、私が突発性難聴になったのでは?と心配になったことがあったのですが、聴力検査は2週間から1カ月後かな…というような反応で、耳鼻科を受診したいと希望したところ、大変でした。どうしてもなのか?と、明らかにいやいやで、ものすごく、しぶしぶ紹介状を書いて、お金がいくらかかっても知りませんからねという感じでした。なんと灯台下暗し、耳鼻科は家から歩いて5分もかからないところにあり、耳垢が乾いている!と驚かれ、不用意にひっぱられて激痛! え?痛いのか?と耳鼻科医の方がおっかなびっくりでした。聴力検査はなんとか大丈夫だったので、良かったです。ちなみに薬はなしで、2万円くらいかかったという記憶です。

こんなこともありました。夫が健診で体重が減っている!病気かもしれない!と言われて、採血して、翌週行ったら、甲状腺は大丈夫でしたと言われて、ずっこけました。次にピロリ菌の検査をして、翌週大量の抗菌剤をもらい・・・その翌週、体重戻ってますね。もう検査なしで・・・と終了になりました。支払ったのは2000円ほどではありますが、たったそれだけの項目しか検査しないのか?!と驚愕しました。命に関わる病気になったら、本当に大変な国だと思います。

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